対面指導はオンライン学習に淘汰されるのか。

新型コロナウイルスが広まるにつれて、

新しい塾の指導形態として広まったオンライン学習。

しかしながら、これ、本当に効果があるの??と

個人的には大きな疑問を抱いています。

オンライン学習はざっくり分けて、

生徒があらかじめ撮られている映像授業を視聴するパターンと

先生と生徒をオンラインでつないで対面授業を行う双方向パターンがあります。

まず映像授業パターン。

生徒、ずっと集中して視聴していられるのでしょうか。

それも自宅で。

大人でさえ、自宅で集中してリモートワークできないと

話題になっていたのに、

子どもは自宅でしっかり勉強できる前提であるのは

あまりに楽観的であると思います。

たとえ視聴したかどうかログを取っていたとしても、

映像を流しっぱなしにしてから他のことをしていたら…。

しかしながらそれを確認することはできません。

次に双方向オンライン授業パターン。

画面を通してとはいえ授業をする先生の目があるので、

ただ映像授業をながめるよりも集中しそうな気がします。

でもこれ、生徒はカメラに映らない範囲で何をしていてもバレません。

何を隠そう私もサラリーマン時代、オンライン会議のときは

カメラ外でたくさんの内職をしていました(時効)。

もちろん全ての生徒がサボるとは思いませんが、

しかし抜け道があれば通ってラクしたくなるのが人のサガというもの。

またさらにキケンなのが、

もしこんな状況だったとしても

塾側は指導を提供しているつもりになりますし、

ご家庭側は塾に通わせてる気になりますし、

生徒はちゃんと勉強した気分にもなります。

でももちろん、

これでは成績は伸びません。

学費は授業を提供するのではなく、成績を上がるための指導としていただいているものなので、

このあたりの問題が解決しない限り、

明声舎でオンライン学習を取り入れることはないでしょう。