国語力を上げるには(その②)
前回の記事の続きになります。開校準備でバタバタしており、間があいてしまいました。
国語力を上げるために、ということで引き続き明声舎の考えを述べていきます。
「国語のテストで安定して点数を取れる力」とは、ということで以下の2点が重要です。
①文章を速く正確に読んで理解する力
②文章を理解したよと採点者に正確に伝える力
今回は①についてです。
国語の本質的な力であり、向上させるのに一番時間がかかるところでもあります。
そもそも国語の点数が取れない原因として
文章を読むのが遅い、理解するまでに繰り返し読む、ことから読解に時間がかかる
↓
問題を解く時間が十分に取れない
↓
点数が取れない、安定しない
の悪循環に陥っている生徒は多くいます。
ですので、テストの時間は当然決まっていますから、読解にかける時間を減らし、問題を考える時間を増やしていくことで、正答率を上げていこうという考え方です。
そこで重要になってくるのが『音読』です。
そもそも国語がニガテな生徒は、音読がニガテな傾向にあります。
テストは黙読だから音読は関係ない、ということはもちろんありません。
黙読は、声を出さない音読だと思ってください。
声に出して読むスピード以上に、目で追って読むスピードが速くなることはありません。
このあたりは英語の長文対策にも同じことが言えます。
加えて、知識量(語彙)が多ければ理解の助けになり、よりスピードもアップします。
ご家庭で音読をされる際は、お忙しい中ではありますが、ぜひ手を止めていただき、お子様の声を聞いてあげてください。
国語(言葉)はコミュニケーションのためのものです。
向き合ってくれる相手がいることで、音読はより効果的になります。
明声舎の小学生コースでも国語力向上のため、学習時間の中で音読を含めた読書の時間を確保していきます。
教室でも様々なジャンルの児童書を200冊以上ご用意しております。
日々の読書の記録を残していき、また保護者様にもご確認いただける取り組みを行ってまいります。
これらを通じて、国語のテストの点数だけでなく、本を読む楽しさに子どもたちが気づくきっかけになれば嬉しいなと思います。