勉強で、奇跡は起こらない。
と、タイトルの通りではありますが、
これまで指導してきた生徒たち(もしかしたら保護者も…)の中でも、
奇跡が起こると信じていた人が少なからずいらっしゃいます。
「ホンキ出したら、本当は点数もっと取れるから!まだホンキ出してないだけ!」
「なんだかんだで、自分は希望通りの進路に進めるはず!大丈夫!」
前向きな考えやポジティブと言えば聞こえはいいですが、
そこに努力の裏付けがないのであれば、
それはただの無謀な考えでしかありません。
スポーツの世界においても同じです。
10点差、9回裏2アウトランナー無しから逆転する野球の試合があるでしょうか。
後半ロスタイム、5点ビハインドから逆転するサッカーの試合があるでしょうか。
これは不可能です。
いや、長い歴史の中で、もしかしたらそんな奇跡が起きたこともあるかもしれませんが、
それを「都合よくいま起こす」ことを期待するのは、無謀なことです。
そもそもここまで点数差が開くのは、練習量の差が確実にあるのでしょう。
成績を上げようと思えば、一歩一歩、努力を積み重ねていくしかありません。
わからないところをひとつひとつ潰し、
覚えていない知識を片っ端から覚えていく。
「自分の可能性を信じて!」のような心地よいだけのポジティブさは置いといて、
日々、一歩ずつ努力を積み重ね、継続していくこと。
一歩ずつしか進めないけど、
でも確かに一歩ずつは前進しているわけで、
奇跡なんてものがもしあるのであれば、
そういう日々の冷静な一歩を積み重ねた先にのみ、
存在するのだと思います。