『教えない』という技術
あっという間に夏休みも終わりです。
塾生たちはみな学校の宿題をきちんと仕上げ、
2学期を迎えることができます。
さてこの夏休み、生徒たちはたくさん自分の手を動かして、
多くの問題を解いてきました。
この「自分の手を動かす」ことが、
成績向上のためのポイントです。
一般的に「教えてもらう」ことが大切と認識されていますが、
「教えてもらった」からといって
「自分で解ける」ようになるわけではありません。
「わかる」と「できる」はイコールではない、
を理解することが大切です。
「できる」ようになるためには、
「自分の手を動かして」たくさん練習を積むことです。
このあたりはスポーツや楽器と全く同じです。
どんなに一流の指導者がついても、
本人が練習しないと上達しません。
当塾では、生徒一人ひとりの状況をみて、
講師が教える時間を最小限にして、
自分自身の手を動かし、自分の力で解いてもらうことを
大切にしています。
いわば「教えない」技術ですが、
どのラインまで教えるかの見極めには
長年の経験が必要です。
この「教えない」技術、
個人的には「わかりやすく教える」技術より
成績向上ためには重要だと思います。
経験の浅い先生は「教えたがり」で自分ばっかりしゃべって
生徒が解く時間を奪ってしまいがちですし、
また「教えてもらう」ことを最重要視している生徒や保護者も少なくないですから、
教えてもらったところで満足し、だから成績も伸びにくくなります。
この夏、明声舎の生徒たちはしっかり自分の手を動かしてきました。
この成果は、
夏以降に少しずつ成果として出てくるでしょう。