伸びないときの処方箋

個人的な話ではありますが、

塾講師を始めたころは

「どれだけ教えるか」

に一生懸命になっていました。

あれも教えなきゃ。

これも教えなきゃ。

それも知っておくべき。

教科書を見れば一目瞭然ですが、

伝えたいことはたくさんあって、

それをどれだけ授業の中に盛り込むのか、

苦心していました。

しかし、それなりに経験を積んだいま、

生徒の成績アップを真剣に考えると、

「どれだけ教えないか」

にこだわるようになりました。

これだけ理解すれば、

「他の問題は自分でできる」

ような、核となるような考え方だけ伝えたい、

そして生徒自身が自分の手を動かす時間を

最大限確保したい、ということです。

この「自分の手を動かす」というのが、

成績アップの最大のポイントです。

授業中や教わっているときなど、

人の話を聞いているときは基本的に自分の手を動かしません。

メモを取るときは動かしますが、

聞いたこと書いてあることをそのまま写しているだけで、

頭は動かしていません。

もちろん、かといって全く教えないのも論外です。

生徒は何が核となる知識かを判断することはできないので、

必要なものもそうでないものも一緒くたに勉強し、

余計に時間がかかってしまうことになります。

また、その核となる知識も生徒それぞれの学力レベルに

よって微妙に異なりますので、

生徒によって内容や伝え方を工夫する必要があります。

もし、いま塾に通われていて成績が伸びにくいのであれば、

このあたりのミスマッチが起きている可能性があります。

教わりすぎていて自分の手を動かす時間が足りない、

もしくは逆に教わる量が足りないか。

しかしここでの注意点として、

成績アップと言う結果がでるタイミングは、

生徒それぞれで違うという点です。

目先の点数も大切ですが、

長期的に成績アップ計画を立てて、

一番大切な受験学年に向けて土台を固めていく

必要がある生徒もいます。

ですから大切なことは、

それぞれの生徒に合った指導方針や計画があり、

それに沿った指導がなされているのか、

ということです。

言うのは簡単ですが、

実際はなかなか難しいのかもしれません。

大学生のような指導経験が浅い講師は教えすぎる傾向があります。

多くの生徒を一斉に指導する形式だと、

そもそも一人に対してそこまで時間と意識を割くことが難しい。

でも「だから仕方ない」とあきらめるのも違うのではないかと。

当塾では知識と経験を持ったスタッフが、

生徒一人ひとりへ十分に目配り気配りができるように、

定員を決めて運営しております。

満席の学年はございますが、

お困りことがございましたら、もしかしたら

お力になれるかもしれません。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。